「ブローリーって、ノンアルコールビールの棚に並んでいるけど、缶には0.9%と書いてある。これは飲んでも大丈夫なお酒じゃない飲み物なの?」——輸入ビールのコーナーでこの缶を手に取って、頭にはてなが浮かんだ方は少なくないはずです。ノンアル売り場にあるのにゼロではない。この「中途半端さ」こそが、ブローリーというブランドの正体そのものです。
先に結論をお伝えします。ブローリー プレミアムラガーはアルコール分0.9%のビールテイスト飲料で、酒税法上は「お酒」に当たりません。ただしアルコールはきちんと含んでいるため、業界の自主基準がいう「ノンアルコール飲料(0.00%)」にも当てはまらない、いわば中間地帯の飲みものです。この立ち位置を理解しないまま「ノンアルだから」と扱うと、運転の場面などで思わぬ失敗につながります。
この記事では、販売元のドウシシャが公表している公式スペックを起点に、ブローリーの製法・数値・法律上の扱い・買い方・飲み方までを一本の線でつないで整理します。0.00%のノンアルコールビールや0.7%の微アルコール商品との数値比較も、各メーカーの公式サイトの公表値だけで組んだ表にまとめました。日本酒を飲む日と飲まない日を自分で選びたい人にとって、手札を1枚増やすための材料としてお使いください。
・ブローリー プレミアムラガーはアルコール分0.9%、原産国オーストラリアのビールテイスト飲料
・酒税法の酒類は「アルコール分1度以上」なので、0.9%は酒類に当たらない
・ただし0.00%ではないため、運転する場面では飲まないのが大前提
・100mlあたり15kcal、プリン体は100mlあたり1mg未満と公式が公表
ブローリーとは?アルコール0.9%の「ノンアルではない」ビールテイスト飲料

正体は「発酵を止めて造る」ローアルコールビール
ブローリー プレミアムラガーは、ビールとほぼ同じ工程で仕込まれたローアルコールのビールテイスト飲料です。販売元の株式会社ドウシシャは公式サイトで、この商品を「ビールと同様の製造工程で作られており、違うのはアルコール度数が上昇しないよう、発酵を止めてしまう点」と説明しています。つまり、麦芽を糖化し、ホップを加え、酵母を働かせるところまではビールと同じ道をたどり、アルコールが増えきる前に発酵を打ち切っているわけです。
この造り方が味に効いてきます。麦汁の甘みと香りが残った段階で発酵を止めるため、麦のうまみが素直に舌に乗ります。原材料は「麦芽、しょ糖、ホップ、ロースト大麦/炭酸」で、ロースト大麦が入っているのが特徴です。焙煎した大麦は、コーヒーや香ばしいパンの耳を思わせる焦げ香を与えます。口に含むとまず麦の甘みがふわっと立ち上がり、そのあとにホップの軽い苦みと焙煎香が追いかけてきて、後味は炭酸とともにすっと引く——という組み立てです。
見分け方は簡単で、缶の表示に「アルコール分0.9%」と書かれているかどうかを見ればいい。0.00%と書かれた商品とは、そもそも造り方の到達点が違います。豆知識として覚えておきたいのは、ドウシシャが商品説明で「ローアルコールビール」という言葉を使っている点です。ノンアルコールと自称していないのは、単なる言い回しの問題ではなく、後述する法律と自主基準の線引きに沿った表記だからです。
原産国はオーストラリア、日本での販売元はドウシシャ
ブローリーは日本のメーカーが国内で造っている商品ではありません。公式サイトの商品情報に記載されている原産国はオーストラリアで、日本国内での販売元が株式会社ドウシシャです。輸入ビールを扱う棚に並びやすいのは、この出自によります。
なぜ産地を気にする必要があるのでしょうか。輸入品は、国内メーカーの定番商品と違って入荷が船便のサイクルに左右されます。同じ店でも先月はあったのに今月は棚から消えている、という現象が起きやすいのはそのためです。あとで触れる「取扱いが不定期になりやすい」という話は、この構造から来ています。
実際に商品を見分けるときは、缶の裏面表示で原産国と販売元を確認するのが確実です。ビールテイスト飲料の棚には、名前が似た輸入商品や、国内メーカーのノンアルコールビールが隣り合って並んでいます。豆知識をひとつ。ネット通販の商品ページでは原産国の記載が販売店ごとにまちまちなことがありますが、迷ったときは販売元であるドウシシャの公式商品ページの表記を基準にすると迷いません。
0.9%が「お酒じゃない」ことになる酒税法の線引き
ブローリーが酒売り場でも飲料売り場でも見かける理由は、法律の定義にあります。国税庁が示す酒税法上の酒類の定義は「アルコール分1度以上の飲料」です。この1度というラインの下にいる0.9%のブローリーは、酒税法上の酒類には当たりません。
ここが多くの人のつまずきどころです。「酒類ではない」=「アルコールが入っていない」ではありません。あくまで税法上の分類の話であって、缶の中身には0.9%のアルコールが実在します。同じ酒税法では清酒が「アルコール分22度未満のもの」と定義されており、市販の日本酒の多くは15度前後です。数字の桁が違うとはいえ、ゼロではないという一点は日本酒と共通しています。
見分け方としては、缶に「アルコール分0.9%」と度数が書かれていれば、それは中身にアルコールがあるという表示です。0.00%の商品には0.00%と書かれます。この違いを読み取れるようになると、売り場での判断が一気に楽になります。注意点として、酒類に当たらない飲料でも、販売店が独自に年齢確認を行っている場合があります。法律の分類と店頭の運用は別物だと理解しておくと戸惑いません。詳しい定義は国税庁の酒類の定義に関する解説ページで確認できます。

冷蔵庫の前でビール缶に手を伸ばしかけて、そっと戻す。明日は朝が早いし、今夜は控えておきたい。でも、あの炭酸の刺激と麦の香りだけは味わいたい——そんな夜に選ばれて…
「ノンアルコール」と名乗らない理由は業界の自主基準にある
ブローリーの商品説明に「ノンアルコール」という言葉が前面に出てこないのには理由があります。酒類の広告審査委員会が公表している自主基準では、ノンアルコール飲料を「アルコール分0.00%で、味わいが酒類に類似し、満20歳以上の者の飲用を想定・推奨しているもの」と定義しているからです。0.9%のブローリーは、この定義でいうノンアルコール飲料には該当しません。
この自主基準は表示のためだけのルールではありません。20歳未満の者を広告のモデルに使わない、20歳未満の飲用を推奨・連想・誘引する表現は行わない、といった広告上の取り決めもセットになっています。ビール風味の飲料が「お酒の入口」にならないようにするための業界側の歯止めだと考えるとわかりやすいでしょう。
売り場での見分け方はシンプルです。「ノンアルコール」「0.00%」と大きく書かれた商品は0.00%、度数が数字で書かれている商品は微量でもアルコール入り。この2種類が同じ棚に混在しています。注意したいのは、通販サイトの検索結果です。「ノンアルコールビール」というカテゴリー名の中に0.9%のブローリーが含まれていることがあり、カテゴリー名だけを見て選ぶと勘違いが起きます。商品名の下の度数表記まで見る癖をつけてください。自主基準の原文は酒類の広告審査委員会のサイトで公開されています。
| 商品名 | ブローリー プレミアムラガー |
| 原産国・販売元 | オーストラリア/株式会社ドウシシャ |
| アルコール分 | 0.9% |
| 原材料 | 麦芽、しょ糖、ホップ、ロースト大麦/炭酸 |
| 内容量・販売形態 | 355ml/6缶パック/24缶ケース |
| 公表されている数値 | 100mlあたり15kcal、プリン体100mlあたり1mg未満 |

なぜ0.00%ではなく0.9%なのか?製法から読み解く味の理由
発酵を途中で止める方式と、造ってから抜く方式
ビールテイスト飲料の造り方は大きく2つに分かれます。ひとつはブローリーが採る「発酵を途中で止める」方式、もうひとつは完成したビールからアルコールだけを取り除く「脱アルコール」方式です。さらに国内メーカーには、そもそも発酵させずに麦芽エキスやホップで味を組み立てる方式もあります。同じ棚に並んでいても、中身の成り立ちはまるで違います。
発酵を止める方式の強みは、麦汁由来の甘みと香りがそのまま残ることです。酵母がアルコールを生み出す途中の状態を封じ込めるので、麦のふくらみが残る。一方で、アルコールを完全にはゼロにできません。ブローリーの0.9%という数字は、この製法の必然的な帰結です。脱アルコール方式は0.00%まで落とし込める代わりに、抜く工程で香りの成分も一緒に逃げやすく、香りをどう戻すかがメーカーの腕の見せどころになります。
飲み比べで確かめるなら、同じ温度に冷やした0.00%の商品と並べてグラスに注いでみてください。ブローリーの方が麦の甘い香りが立ち、飲み口に厚みを感じるはずです。注意点として、製法の違いは優劣ではありません。運転前や仕事の合間など、アルコールを一滴も入れたくない場面では0.00%が唯一の選択肢になります。
ロースト大麦が生む香ばしさが、味の芯になっている
ブローリーの味の輪郭を決めているのは、原材料に入っているロースト大麦です。焙煎した大麦は、色と香ばしさを与える素材で、黒ビールやスタウトにも使われます。ブローリーは黒くはありませんが、麦茶を濃くしたような香ばしさが下支えになっていて、これが「薄い」という印象を打ち消しています。
なぜ香ばしさが効くのかというと、アルコールが少ない飲料は味の輪郭がぼやけやすいからです。アルコールには香りを立ち上げ、飲み口に厚みを与える働きがあります。それが0.9%しかない以上、別の要素で骨格を作らなければならない。焙煎香と、原材料に含まれるしょ糖由来の丸みが、その役割を担っています。
実際に確かめるなら、常温に近い状態で少し口に含んでみるとわかりやすい。冷えているときは炭酸と苦みが前に出ますが、温度が上がると焙煎香とほのかな甘みが顔を出します。注意点は、この甘みが好みを分けるところだということです。キレの鋭いドライな味を求める人には甘く感じられます。そのときは、後述するようにグラスと料理の合わせ方で印象を調整できます。
実は「薄いビール」ではない、と考えると腑に落ちる
意外と知られていないのですが、ローアルコールビールを「ビールを水で薄めたもの」と捉えると、味の評価を見誤ります。薄めた液体は、麦のうまみも苦みも一律に弱くなりますが、ブローリーは麦の甘みと焙煎香をむしろ濃いめに残し、アルコールだけが少ない設計になっています。バランスの取り方がビールとは別物なのです。
この見方に立つと、飲んだときの違和感の正体もはっきりします。ビールのつもりで飲むと「甘い」「キレが足りない」と感じますが、麦の香ばしい炭酸飲料として飲むと、素直においしく感じられる。期待値の置き方ひとつで評価が変わるタイプの飲みものです。
失敗しないコツは、最初の1本をビールの代わりとして飲まないことです。食事の途中、口の中をリセットしたい場面で開けると、香ばしさと炭酸が働いて役割がはっきりします。豆知識として、日本酒の世界にも近い話があります。低アルコールの日本酒を「薄い日本酒」と表現すると味を見誤るのと同じで、設計思想が違うものは別の物差しで測るのが正解です。
公式スペックで比べるブローリーと微アル・ノンアル2本の数値差

日本酒の教科書調べ:メーカー公表値だけで組んだ比較表
ここでは、各メーカーが公式サイトで公表している数値だけを並べます。味の評価や独自の実測は入れていません。100mlあたりの数値で揃えているので、缶のサイズが違っても横並びで比べられます。
| 比較項目 | ブローリー プレミアムラガー | サッポロ The DRAFTY | サッポロ プレミアムアルコールフリー |
|---|---|---|---|
| アルコール分 | 0.9% | 0.7% | 0.00% |
| エネルギー(100ml) | 15kcal | 13kcal | 12kcal |
| 糖質(100ml) | 公表なし | 1.0〜2.0g | 2.9g |
| プリン体(100ml) | 1mg未満 | 約2.0mg | 3.5mg |
| 内容量 | 355ml | 350ml缶 | 350ml缶・334mlびん |
| 原材料の要点 | 麦芽・しょ糖・ホップ・ロースト大麦 | ビール(国内製造)・水溶性食物繊維ほか | 麦芽・ホップ・酵母ほか |
出典はドウシシャ公式、サッポロビール The DRAFTY 公式、サッポロビール プレミアムアルコールフリー 公式の各商品ページです。
カロリーは「100mlあたり」で書かれている点に注意
ビールテイスト飲料の栄養成分表示は、100mlあたりで書かれるのが一般的です。ブローリーの15kcalという数字も100mlあたりの値で、1缶355mlを飲めばその3.55倍を摂ることになります。缶単位の数字だと思い込むと、実際とは大きくずれます。
なぜ100ml表記なのかというと、内容量の異なる商品を同じ土俵で比べられるようにするためです。350ml缶、355ml缶、334mlびんと容量がばらつく世界では、缶単位の表示は比較の役に立ちません。表示ルールとしても100mlまたは100gあたりが基本になっています。
実践的な読み方としては、まず100mlあたりの数値で商品を比べ、そのうえで自分が飲む量を掛け算する、という二段構えにするとよいでしょう。注意点として、ブローリーは355mlと、国内定番の350ml缶よりわずかに多い容量です。数字の差はわずかですが、比較表を読むときは容量の行まで目を通す癖をつけてください。
糖質とプリン体は、公表の有無そのものが情報になる
比較表を見て気づくのは、ブローリーの糖質欄が「公表なし」になっていることです。ドウシシャの公式商品ページでは、エネルギーとプリン体は明記されている一方、糖質量の記載は確認できません。ここで通販サイトの数値を持ってきて埋めることもできますが、販売店が独自に載せた値は改定に追随していないことがあります。
公表がない項目は「不明」と扱うのが正確です。逆に、サッポロの2商品は糖質やプリン体まで公式サイトで公開しており、この情報公開の姿勢自体が選ぶ材料になります。数値が気になる人は、公表している商品を選べば確認の手間が省けます。
見分け方としては、メーカー公式サイトの商品ページに「栄養成分表示」の表があるかどうかを見ます。表がある商品は数値で語れる商品です。注意点は、栄養成分の数値は中身のリニューアルで変わるということ。数年前の記事やまとめサイトに載っている数値をそのまま信じず、購入時点の公式ページを見るのが確実です。
数値だけでは決まらない、選ぶときの最後の判断軸
ここまで数値を並べてきましたが、最終的な選択は「その場面でアルコールを含んでよいか」の一点で決まります。0.9%と0.00%の差はカロリーの1〜2kcalの差よりはるかに重い。この順番を逆にすると、選択を誤ります。
理由は単純で、カロリーや糖質は飲む量で調整できますが、アルコールの有無は調整できないからです。運転する予定がある日、これから仕事に戻る日は、0.00%と書かれた商品しか選択肢になりません。逆に、家でゆっくり過ごす夜であれば、0.9%の厚みのある味を選ぶ価値があります。
実践するなら、冷蔵庫に0.00%の商品とブローリーの両方を入れておき、その日の予定で手に取るものを変えるのがおすすめです。注意点として、家族や来客に出すときは、缶の度数表記を見せて説明してから渡すこと。見た目が似ているため、黙って出すと相手が0.00%だと思い込む可能性があります。
買う前に確認したい注意点は?運転と年齢の線引き
運転する日は選ばない、が唯一の正解
まず結論から言うと、車やバイクを運転する日はブローリーを選ばないのが唯一の正解です。ドウシシャは公式商品ページで、運転時などの飲用は控えるよう案内しています。メーカー自身がそう書いている以上、迷う余地はありません。
根拠になるのは道路交通法です。第65条第1項は「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」と定めており、罰則の対象となるのは呼気1リットル中のアルコール濃度0.15mg以上、0.25mg以上ではさらに重い区分になります。0.9%という度数は低いものの、アルコールが体内に入ることに変わりはありません。「これくらいなら平気だろう」という判断を自分で下すこと自体が、この法律の考え方から外れています。
実践面での見分け方はやはり缶の表示です。度数が数字で書かれていればアルコール入り、0.00%と書かれていればアルコールを含まない設計。運転前は後者だけを選びます。注意点として、飲食店やイベント会場では、ノンアルコールとローアルコールが同じ「ソフトドリンク」の枠でメニューに並ぶことがあります。頼む前に度数を確認してください。基準の詳細は警察庁の飲酒運転根絶ページで公開されています。

「今日は運転するから」と言いながら、居酒屋でノンアルコールビールを頼む。よくある場面ですが、注いだ瞬間に「それ、本当に飲んで運転して大丈夫なの?」と隣の人に聞か…
20歳未満の飲用は前提から外れる商品である
ブローリーは酒税法上の酒類ではありませんが、20歳未満の人が飲むことを想定した商品ではありません。ドウシシャは公式に、お子様の飲用は控えるよう明記しています。20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されており、アルコールを含む以上、この商品はその枠の外に置かれています。
業界の自主基準も同じ方向を向いています。酒類の広告審査委員会の自主基準では、ノンアルコール飲料(0.00%のもの)ですら「満20歳以上の者の飲用を想定・推奨しているもの」と定義され、20歳未満の飲用を連想させる表現は行わないこととされています。0.00%でこの扱いですから、0.9%のローアルコール飲料はなおさらです。
家庭で気をつけたいのは、冷蔵庫の中での置き場所です。缶のデザインが炭酸飲料に似ているため、家族が中身を確かめずに手に取る可能性があります。ビールと同じ段にまとめて置く、麦茶や炭酸水と混ぜない、といった単純な区分けが有効です。
ブローリー プレミアムラガーはアルコール分0.9%で、酒税法上の酒類(アルコール分1度以上)には当たりませんが、アルコールを含む飲料です。道路交通法第65条第1項は「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」と定めています。運転の予定がある日は選ばないでください。20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。販売元も、お子様や運転時などの飲用は控えるよう案内しています。
失敗パターン①:ノンアルと同じ感覚で職場に持ち込む
ありがちな失敗が、社内の懇親会や昼の弁当と一緒に「ノンアルだから」と持ち込んでしまうケースです。午後に社用車を運転する予定が入っていた、あるいは職場のルールでアルコールを含む飲料が禁止されていた、という形で問題になります。0.9%という表示を見落としたまま棚から取ったことが原因です。
原因はふたつあります。ひとつは売り場のカテゴリー名。通販でも実店舗でも「ノンアルコールビール」の括りにローアルコール商品が混ざっていることがあり、カテゴリーを信じると誤ります。もうひとつはパッケージの印象で、ビールに似たデザインは「ノンアル製品なんだろう」という思い込みを呼びます。
対策は明快です。職場や運転を伴う場面に持っていく缶は、必ず0.00%表記のものに限定する。自宅用と外出用でストックを分けておくと、慌てているときにも取り違えません。もし持ち込んでしまったことに気づいたら、開けずに持ち帰るのが最も簡単な解決策です。
どこで買える?取扱いが不定期になりやすい理由と探し方
輸入ビールの棚を持つ店で見かけることが多い
ブローリーは、輸入ビールを扱う酒販店や大型店のビールテイスト飲料コーナーで見かけることがあります。国内メーカーのノンアルコールビールのように全国のコンビニに常時並ぶタイプの商品ではないため、「近所のスーパーになかったから終売した」と早合点しないことが大切です。
理由は輸入品ならではの流通事情にあります。原産国はオーストラリアで、船便で入ってきた在庫が国内に配られる形になるため、店ごとの入荷はスポット的になりやすい。定番として棚を確保している店もあれば、その時々で扱う店もあります。販売元の公式サイトでも取扱店の一覧は公開されていないため、「この店に必ずある」と断定できる情報は存在しません。
探し方の実践としては、輸入ビールの品揃えが厚い酒販店を狙うのが近道です。ビールテイスト飲料の棚だけでなく、輸入ビールの棚に紛れていることもあるので、両方を見てください。注意点として、店頭で見つからないときに店員へ聞く場合は、商品名だけでなく「ドウシシャが販売しているオーストラリア産のローアルコールビール」と伝えると話が早く進みます。
確実に手に入れたいなら通販、単位は3種類ある
入荷が読みにくい商品なので、確実に手に入れたいなら通販が現実的です。公式サイトに記載されている販売形態は、355ml、6缶パック、24缶ケースの3種類。まとめ買いを前提にした商品構成になっています。
なぜ複数の単位があるのかというと、ローアルコールビールは味の好みがはっきり分かれるジャンルだからです。麦の甘みと焙煎香が特徴の味わいは、キレ重視の人には合わないことがあります。初めて買うなら少ない単位から始めるのが理にかなっています。
実践としては、まず6缶パックで試し、気に入ったら24缶ケースに切り替えるのが失敗の少ない順序です。注意点として、通販ページの商品名には容量やケース本数が書かれていますが、単位の表記は販売店ごとにばらつきます。注文前に「何本入りか」「1本何mlか」の2点を必ず確認してください。
失敗パターン②:1本試すつもりが24缶届いて持て余す
二つ目の失敗パターンが、検索結果の上位に出てきたページから勢いで注文し、24缶ケースが届いてしまうケースです。しかも飲んでみたら思っていた味と違った、となると消化に時間がかかります。ローアルコール飲料は炭酸飲料と同じで、開けなければ日持ちはしますが、好みに合わないものが24本あるのは気が重いものです。
原因は、通販の商品ページが「送料無料」「1本あたりお得」といったケース単位の訴求で作られていることにあります。単価の安さに目が向くと、総量の確認が抜けます。
対策は3つ。まず初回は6缶パックにする。次に、ケースで買う場合は事前にどこかで1本試しておく。そして、家族や友人と分けられる見込みがあるかを考えてから注文する。この順で考えれば、持て余す確率はぐっと下がります。豆知識として、ローアルコールのビールテイスト飲料は冷やす前提の商品なので、まとめ買いすると冷蔵庫の場所も取ります。保管スペースも計算に入れておくと安心です。
買うときに見る3つのチェックポイント
売り場でも通販でも、確認すべきは「度数」「容量」「原産国と販売元」の3点です。度数は0.9%、容量は355ml、原産国はオーストラリアで販売元は株式会社ドウシシャ。この3つが揃っていれば、探している商品で間違いありません。
なぜこの3点かというと、ビールテイスト飲料の棚には名前や見た目の似た商品が多く、度数だけ、あるいは容量だけでは判別しきれないからです。3点セットで照合すれば取り違えは起きません。
実践では、通販の商品ページで「アルコール分」の記載を探します。記載がないページは、販売元の公式ページで確認するのが確実です。注意点として、商品名の表記ゆれにも注意してください。「ブローリー プレミアムラガー」が正式な商品名ですが、通販サイトでは表記が微妙に異なることがあります。度数と容量で照合すれば迷いません。
どう飲むと本領を発揮する?温度・グラス・合わせる料理
しっかり冷やしてから開ける、が基本の型
ブローリーは、冷蔵庫でしっかり冷やしてから開けるのが基本です。ローアルコールのビールテイスト飲料は、ぬるくなると麦の甘みが前に出すぎて、飲み口が重たく感じられます。冷やすことで炭酸の刺激が立ち、甘みが後ろに下がって輪郭が締まります。
理由は温度と味覚の関係にあります。甘みは温度が高いほど強く感じられ、苦みや炭酸の刺激は低温でくっきりします。麦の甘みが持ち味のブローリーは、低温側に振ることでバランスが取れる設計です。日本酒でいえば、甘みのある酒を冷やして飲むと後口が軽くなるのと同じ理屈です。
実践としては、飲む数時間前に冷蔵庫の一番冷える段に入れておきます。急ぐときは氷水に浸けると早く冷えます。注意点は冷凍庫での急冷です。炭酸飲料なので、忘れて凍らせると缶が破損するおそれがあります。タイマーをかけるか、そもそも冷凍庫は使わないのが安全です。
グラスに注ぐと香りが変わる
缶のまま飲むのと、グラスに注ぐのとでは印象が変わります。グラスに注ぐと泡が立ち、ロースト大麦由来の香ばしい香りが立ち上がってきます。缶のまま飲むと炭酸の刺激が先に来るため、香りの層を感じにくくなります。
これは日本酒でお猪口とワイングラスを使い分けるのと同じ話です。器の口径と液面の広さが香りの立ち方を決めます。ビールテイストの場合は泡が香りを運ぶ役目も果たすので、泡が立ちやすいグラスを選ぶと香りが開きます。
実践のコツは注ぎ方です。最初はグラスを立てて勢いよく注ぎ、泡の層を作ってから、残りを静かに注ぎ足します。泡がふたの役割をして、香りが逃げるのを抑えます。注意点として、グラスに油分や洗剤が残っていると泡がすぐ消えます。しっかりすすいで、自然乾燥させたグラスを使ってください。
合わせる料理は、香ばしさに寄せると決まる
ブローリーに合わせるなら、焦げ目のついた料理が相性のよい方向です。焼き鳥のタレ、焼き餃子、香ばしく焼いた厚揚げ、素焼きのナッツ。焙煎香どうしが重なって、味の橋が架かります。
理由は、共通する香りの成分を持つもの同士は結びつきやすいからです。ロースト大麦の焦げ香と、こんがり焼けた食材の香りは同じ方向を向いています。逆に、繊細な白身魚の刺身のような料理は、焙煎香が邪魔をして持ち味が消えることがあります。
実践するなら、まず焼き鳥のタレと合わせてみてください。甘辛いタレの照りと麦の甘みが寄り添い、炭酸が脂を流します。注意点として、味の濃い料理と合わせると飲み進みが早くなります。飲む量は自分で決める、という基本は守ってください。
日本酒好きなら、飲み分けの順番も考えたい
日本酒を飲む席にブローリーを混ぜるなら、順番が大切です。日本酒のあとに飲むと、アルコールの厚みに慣れた舌には物足りなく感じます。逆に、食事の最初の1杯として飲むと、炭酸と香ばしさが食欲を開いてくれます。
これは味の強度の話です。強いものから弱いものへ移ると、弱い方の輪郭が消えます。日本酒の会でいえば、大吟醸のあとに軽い普通酒を飲むと薄く感じるのと同じ現象です。
実践としては、乾杯をブローリーで始めて、その後に日本酒へ移る流れが自然です。もしくは、日本酒を飲んだあと、口の中を切り替えたい場面で少量を挟む。注意点は、同じ席でアルコールを含む飲料を並行して飲むことになるという点です。総量の管理は自分でしてください。
・冷蔵庫でしっかり冷やすと、麦の甘みが後ろに下がって輪郭が締まる
・グラスに注いで泡を立てると、ロースト大麦の香ばしさが立ち上がる
・焼き鳥のタレ、焼き餃子など焦げ目のある料理と方向が合う
・日本酒と同席させるなら、最初の1杯か、口を切り替える1杯として使う
日本酒を飲まない日の選択肢として、どう組み込むか
15度前後の日本酒と0.9%、間を埋める発想
市販の日本酒は15度前後のものが主流です。酒税法では清酒を「アルコール分22度未満のもの」と定義しており、上限だけが決められています。この15度前後という世界から、いきなり0.00%へ飛ぶと落差が大きい。その間を埋める駒として、0.9%や0.7%の飲料が使えます。
なぜ間の駒が必要かというと、飲む・飲まないの二択にすると、選択が窮屈になるからです。今日は日本酒を開けるほどではないけれど、炭酸の効いた何かで食事を楽しみたい。そんな日の受け皿として、ローアルコール飲料は機能します。
実践としては、日本酒を開ける日と開けない日をあらかじめ決めておき、開けない日の定番としてストックしておく方法があります。注意点は、0.9%はゼロではないということ。「飲まない日」の定義を自分の中で明確にしておかないと、名前だけの休みになります。運転の予定がある日は0.00%一択です。

今夜は飲まないでおこう、と決めた日ほど、手にする飲み物に困ります。麦茶では食卓が締まらないし、ジュースは甘すぎて料理の邪魔をする。かといって水を注ぐだけでは、い…
シーン別に見る、選ぶべき1本の分かれ道
場面によって最適解は変わります。家で映画を見ながらゆっくり過ごす夜なら、麦の甘みと厚みのあるブローリーが向きます。仕事の合間や、これから運転する予定がある日は0.00%の商品しか選べません。食事に寄り添わせたいなら、糖質の公表値が低めのThe DRAFTYのようなタイプも候補に入ります。
この使い分けが成立するのは、各商品が別の目的で設計されているからです。0.00%の商品は「アルコールを完全に避けたい人」に向けて造られ、ローアルコールの商品は「少しだけ含んでもいい人」に向けて造られています。設計の宛先が違うのだから、同じ物差しで優劣を決める必要はありません。
実践としては、冷蔵庫に2種類を常備し、その日の予定で選ぶ形が現実的です。注意点として、来客に出すときは必ず度数を伝えてください。相手が運転して帰るかもしれない、という想像力が事故を防ぎます。
実は、我慢の代用品として飲むとうまくいかない
意外と知られていないのですが、ローアルコール飲料を「本当は日本酒やビールを飲みたいのに我慢して飲むもの」と位置づけると、たいてい長続きしません。比較の対象がずっと頭にあるので、飲むたびに物足りなさを確認する作業になってしまうからです。
うまくいく人は、位置づけを変えています。麦の香ばしい炭酸飲料として、食事を進めるための飲みものとして捉える。そうすると、日本酒とは別のポジションで棚に居場所ができます。日本酒を飲む日はきちんと日本酒を味わい、飲まない日はブローリーで食事を楽しむ。この切り分けができると、どちらの満足度も落ちません。
実践の第一歩は、飲む場面をひとつ決めることです。「平日の夕食の最初の1杯」と決めてしまえば、比較の癖が薄れていきます。注意点として、味の好みは一度で決めなくて構いません。冷やし方やグラス、合わせる料理を変えると印象は変わります。2〜3回試してから判断してください。
まとめ:ブローリーは「ノンアルの隣にある0.9%」と覚える
ブローリー プレミアムラガーは、ビールと同じ工程を途中で止めて造られる、アルコール分0.9%のローアルコールビールです。酒税法の酒類の定義が「アルコール分1度以上」であるために酒類には当たらず、しかし業界の自主基準がいう0.00%のノンアルコール飲料でもない。この中間の立ち位置を理解しておけば、売り場で迷うことも、飲む場面を誤ることもなくなります。まずやってみるとよいのは、6缶パックをひとつ買って、冷蔵庫でよく冷やし、グラスに注いで焼き鳥のタレと合わせてみることです。麦の甘みと焙煎香が料理と噛み合う感覚がつかめれば、この飲みものの居場所が自分の中で決まります。日本酒を開ける日はきちんと日本酒を味わい、開けない日はこの1本で食卓を回す——手札が2枚あるだけで、お酒との付き合い方はずいぶん楽になります。
※本記事の数値は各メーカー公式サイトおよび公的機関の公表内容に基づきます。商品の中味・栄養成分・取扱状況は変更される場合があるため、購入時は公式サイトで最新情報をご確認ください。20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。

コメント