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「はつもみぢ」という名前を酒屋の棚や山口の旅行記で見かけて、「これはお酒の名前?それとも酒蔵?」と首をかしげた方は多いのではないでしょうか。ラベルに大きく書かれているのは「原田」の二文字なので、なおさら混乱しやすいところです。
先に答えをお伝えすると、はつもみぢは山口県周南市で文政2年(1819年)から続く酒蔵の名前で、いま主力として醸しているブランドが「原田」です。1985年から2005年まで20年間も酒造りを止めていた蔵が、十二代目蔵元の原田康宏さんのもとで復活し、山口県産米だけを使った純米酒を一年中仕込んでいます。
この記事では、蔵の歩みから定番酒・季節酒・贈答用の限定酒までの全ラインナップを、公式オンラインショップの精米歩合・アルコール度数・価格で整理しました。おいしい飲み方や保存の注意点、徳山駅から歩いて行ける蔵での酒蔵見学・角打ちの楽しみ方まで、この1本でまるごとわかるようにまとめています。
・はつもみぢと「原田」の関係、20年の休造から復活した蔵の歩み
・定番4本(精米歩合50〜80%)と酒米違いのシリーズの選び分け
・ハル・ナツ・アキ・フユの季節酒と、贈り物向き限定酒の価格
・酒蔵見学(2,000円)と角打ちHARADASA KABAの楽しみ方
はつもみぢとはどんな酒蔵?1819年創業、20年の休造から蘇った周南の蔵

「はつもみぢ」は蔵の名前、「原田」はお酒の名前
結論から言うと、はつもみぢは会社(酒蔵)の名前で、店頭で目にする「原田」はその蔵の主力ブランドです。「はつもみぢのお酒ください」と言えば、たいていは原田のどれかが出てきます。
なぜ名前が二つあるのかというと、蔵の歴史に理由があります。醸造協会の人物紹介によると、蔵はもともと「初紅葉酒造株式会社」という社名で、現在の株式会社はつもみぢはその流れをくむ会社です。酒造りを再開したあと、主力の銘柄として蔵元の姓でもある「原田」を掲げ、2021年4月には創業200年(2019年)を越えた節目としてラベルを含めたリニューアルを行いました。公式のお知らせでは「酒造再開し『原田』を発売して15年」と振り返られています。
見分け方はかんたんで、瓶の正面に大きく「原田」、裏ラベルや化粧箱に製造者として「はつもみぢ」と書かれていれば同じ蔵のお酒です。なお、公式ショップには旧名の漢字を使った「初紅葉 純米大吟醸 斗瓶囲い」という最上位の一本も並んでいます。
注意したいのは表記ゆれです。「はつもみじ」と「じ」で検索すると別の商品や和菓子が混ざることがあります。蔵の正式表記は「ぢ」なので、通販で探すときは「はつもみぢ 原田」で検索すると迷いにくくなります。
1985年から20年間、酒を造らなかった蔵が復活するまで
はつもみぢの一番の個性は、一度酒造りをやめた蔵がよみがえったという物語にあります。日本醸造協会の紹介ページによると、創業は文政2年(1819年)で、1985年から2005年までの20年間は休造していました。
流れを整理すると、十二代目蔵元の原田康宏さんは1969年に旧徳山市(現在の周南市)で生まれ、ウイスキーメーカー勤務を経て1994年に家業の蔵へ入社。2005年に自ら杜氏となって20年ぶりに酒造りを再開し、2010年に代表取締役に就任しています。蔵元が杜氏を兼ねる「蔵元杜氏」のスタイルで、造りの判断と経営の判断を同じ人が担う体制から原田が生まれたわけです。
1819年 創業(文政2年)
1985年 酒造りを休止
1994年 原田康宏さん入社
2005年 20年ぶりに酒造り再開
2010年 原田康宏さんが代表取締役に就任
2021年4月 「原田」をリニューアル
2023年8月4日 角打ちHARADASA KABA開業
この歴史を知っておくと、原田の味わいの読み方が変わります。長い伝統をそのまま受け継いだ蔵というより、途切れた蔵を今の感覚で組み立て直した「再出発の蔵」なので、設備も造りの考え方も現代的です。
豆知識として、休造期間中も蔵が完全に消えたわけではなく、会社と建物は残っていました。「幻の蔵」「廃業した蔵」と紹介している古い記事もありますが、正確には休造から再開した蔵です。
冬だけでなく一年中仕込む「四季醸造」を選んだ理由
はつもみぢは、冬に集中して仕込む伝統的なやり方ではなく、一年を通して仕込む「四季醸造」の蔵です。公式サイトの酒蔵見学ページでも「周南市の街中にある四季醸造の酒蔵」と紹介されています。
四季醸造のメリットは、搾りたてに近い状態のお酒をいつでも出荷できることです。冬にまとめて造って一年かけて売る方式だと、夏に出荷するお酒は数か月以上タンクや瓶で寝かせたものになります。一年中少しずつ仕込めば、どの季節でも若々しい香りの酒を届けられます。酒蔵紹介サイトでは、週休2日・週40時間のシフト制で蔵人を通年雇用する働き方にも触れられており、季節雇用の杜氏集団に頼らない体制づくりとも結びついています。
この特徴は、商品展開にもはっきり表れています。公式サイトのスローガンは「日本の季節は、呑める。」で、春の「ハル」、夏の「ナツ」、秋の「アキ」、冬の「フユ」と、季節ごとの限定酒が途切れずに出てきます。
ただし、四季醸造だからといって全銘柄がいつでも手に入るわけではありません。原料米の収穫量が少ないイセヒカリの純米大吟醸は「年に一回の仕込み」と公式に明記されていて、季節酒も売り切れ次第終了です。
山口県産米・全量純米・鹿野の水という3つのこだわり
原田の味を支えるのは、山口県産米だけを使うこと、醸造アルコールを加えない純米酒に絞っていること、山口県・鹿野の天然水で仕込むことの3点です。
公式ショップに並ぶ原田の酒米を見ると、山口県産の山田錦、山口県のオリジナル酒造好適米「西都の雫」、山口県産のイセヒカリ、化学合成農薬や化学肥料を使わずに育てた山口県産の雄町と、すべて地元の米です。精米歩合も35%から80%まで幅広く、同じ地元米でも磨き方で表情を変えています。
ラベルで確かめるなら、裏ラベルの「原材料名」欄を見てください。「米(国産)、米こうじ(国産米)」だけで醸造アルコールの記載がなければ純米酒です。原田は定番から季節酒まで、この表記で統一されています。
注意点として、「純米酒だから重たくて甘い」と思い込むのはもったいないところです。後で紹介する西都の雫の特別純米酒は、公式の説明で「すっきりとした辛口」とされています。純米かどうかと甘辛は別物だと覚えておくと選びやすくなります。山口県の他の蔵と比べてみたい方は、県全体の地酒の傾向をまとめたこちらの記事も参考にしてください。

「山口のお酒といえば獺祭でしょ」——そう言い切ってしまうのは、実はかなりもったいない話です。獺祭を醸す蔵がある岩国市には、同じ市内に雁木の八百新酒造と五橋の酒井…
「原田」の定番4本は何が違う?精米歩合50〜80%を数値で比較
比べてわかる定番4本の立ち位置
原田の定番は、山口県産山田錦を使った純米大吟醸・純米吟醸・特別純米酒・純米酒80の4本です。違いは主に精米歩合と価格で、アルコール度数はすべて16度にそろえられています。
精米歩合は、玄米を削って残った割合のことです。数字が小さいほど外側を多く削り、香りが華やかで雑味の少ない味になりやすく、そのぶん原料米を多く使うので価格も上がります。原田の場合は50%、55%、60%、80%と段階的に並んでいるので、同じ蔵・同じ米で「磨きの違い」を飲み比べる教材にもぴったりです。
| 日本酒の教科書調べ | 純米大吟醸 | 純米吟醸 | 特別純米酒 | 純米酒80 |
|---|---|---|---|---|
| 使用米 | 山口県産山田錦 | 山口県産山田錦 | 山口県産山田錦 | 山口県産山田錦 |
| 精米歩合 | 50% | 55% | 60% | 80% |
| アルコール度数 | 16度 | 16度 | 16度 | 16度 |
| 720ml(税込) | 3,080円 | 2,365円 | 1,980円 | 1,705円 |
| 1.8L(税込) | 6,050円 | 4,400円 | 3,630円 | 3,080円 |
| 300ml(税込) | 1,320円 | 990円 | 825円 | 715円 |

出典:はつもみぢ公式オンラインショップの商品ページ(2026年9月22日確認)
4本とも300mlの小瓶があるのは見逃せないポイントです。どれが好みかわからないうちは、300mlを2〜3本並べて飲み比べると失敗がありません。
精米歩合そのものの考え方をもう少し詳しく知りたい方は、数字と味の関係を整理したこちらの記事が役立ちます。

日本酒のラベルに小さく書かれた「精米歩合50%」という数字。なんとなく高級そうだとは思っても、その数字が味や香りにどう関わるのか、正確に説明できる人は意外と多く…
純米大吟醸:食事の邪魔をしない、さわやか系の華やかさ
原田 純米大吟醸は、山田錦を50%まで磨いた定番の最上位です。公式の説明は「上品で心地よい吟醸香、繊細でやさしい口当たり」「料理の旨みを際立たせる、飲み口のさわやかな純米大吟醸」で、香りを主役にしつつも食事と合わせやすい方向に仕上げられています。
評価の面では、2024年のOriental Sake AwardsでGOLDを受け、2025年の全米日本酒歓評会では「大吟醸B(精米歩合50%以下)部門」で銀賞を受賞しています。全米日本酒歓評会は2001年から続く、日本国外で最も歴史の長い日本酒の品評会で、約500品が審査されたと公式のお知らせで報告されています。
選び方としては、冷蔵庫でしっかり冷やしてワイングラスに注ぐと、グラスの中で香りがふわっと立ち上がり、口に含むと果実のような甘みのあとにすっと切れる後味が楽しめます。720mlは3,080円、贈答用の化粧箱入りは4,180円です。
注意点は、燗につけると繊細な香りが飛びやすいこと。公式でも冷やしての提案が中心なので、まずは冷酒で試すのが無難です。
純米吟醸:迷ったらまずこの1本という中心銘柄
原田 純米吟醸は、山田錦を55%まで磨いた、ラインナップの真ん中に位置するお酒です。720mlが2,365円で、純米大吟醸より手に取りやすく、純米酒より香りの華やかさがあります。
2026年6月に虎ノ門で開かれた日本酒イベント「TORASAKE」でも、蔵はこの純米吟醸を出品酒の1本に選んでいて、紹介文では「華やかな香り、南国フルーツのような甘味と酸味のバランス」と表現されています。蔵が「原田らしさ」を伝える1本として選んでいることがわかります。
具体的な楽しみ方としては、冷蔵庫から出して5分ほど置き、少し温度が上がったところで飲むと、甘みと酸味のバランスがわかりやすくなります。刺身や白身魚の塩焼き、鶏のから揚げのように、塩気と脂のある料理に合わせやすいタイプです。
知っておくと得な情報として、2022年5月には公式に「品切れのお詫び」が出たことがあります。定番とはいえ小さな蔵の生産量なので、気に入ったら1.8L(4,400円)でまとめて買っておくのもひとつの手です。
特別純米酒と純米酒80:日常酒こそ実力がわかる
毎日の晩酌用なら、特別純米酒(精米歩合60%、720ml 1,980円)と純米酒80(精米歩合80%、720ml 1,705円)が狙い目です。
実は、原田の名前を海外に知らせたのは上位の純米大吟醸ではなく、この特別純米酒でした。公式のお知らせによると、2021年のIWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)SAKE部門の純米酒部門で、1499点の出品がある中「原田 特別純米酒」が金賞を受けています。高いお酒ほど評価されると思われがちですが、2,000円を切る価格帯の酒が世界的なコンクールで結果を出している点は、意外と知られていない原田の実力です。
純米酒80は、あえて80%までしか磨かない低精白の純米酒です。米の外側に残る成分が多いぶん、米のふくらみや旨味がしっかり出やすく、温めても味がやせにくい傾向があります。常温や燗で米の味を楽しみたい方に向いています。
注意点として、純米酒80の「80」は精米歩合の数字で、アルコール度数ではありません。度数は他の定番と同じ16度です。「80と書いてあるから強いお酒?」と誤解しないようにしてください。
山田錦だけじゃない?西都の雫・イセヒカリ・自然米雄町の個性

特別純米酒 西都の雫:すっきり辛口で冷やも燗もいける
「原田 特別純米酒 西都の雫」は、山口県のオリジナル酒造好適米「西都の雫」を精米歩合60%で醸した特別純米酒です。公式の説明は「すっきりとした辛口」「さわやかな飲み口が特徴で冷酒でも燗酒でも楽しめます」で、原田の中では辛口寄りの1本です。
同じ精米歩合60%の山田錦の特別純米酒と比べると、720mlで1,815円と少し手ごろなのもうれしいところ。山田錦版がふくらみのある旨味を持つのに対し、西都の雫版はキレのよさが持ち味なので、揚げ物や味の濃い煮物のように、口の中をさっぱりさせたい料理に合わせると良さが出ます。
西都の雫は、2025年秋には「特別純米酒 西都の雫 ひやおろし」として日本酒の日の10月1日から季節限定でも発売されました。公式のお知らせでは「キレの良さに、ひと夏を越した深い旨みが加わり、コクのあるふくよかな仕上がり」と紹介されています。
注意点として、TORASAKEでは西都の雫の無濾過生原酒タイプも出品されていました。火入れの定番品と生原酒では保存方法も味も違うので、購入時は商品名に「無濾過生原酒」「要冷蔵」があるかを確認しましょう。
純米酒イセヒカリ:あえて75%精米の「幻の米」
2025年6月6日に新定番として発売されたのが「原田 純米酒 イセヒカリ」です。精米歩合は75%、アルコール度数は16度で、720mlは2,035円です。
イセヒカリは、平成元年に伊勢神宮の神田で栽培されていたコシヒカリが台風で倒れた際、倒れずに残っていた2株から始まった米だと公式に説明されています。茎が太く倒れにくく病気にも強い一方、「神様からいただいた米なので、慎んで作っていただきたい」という神宮司庁の思いから品種登録されずに今に至る、という背景も商品ページに書かれています。その後、山口県農業試験場で特性評価や栽培試験が行われたことから、山口で栽培が続けられています。
| 酒蔵・産地 | 株式会社はつもみぢ(山口県周南市) |
| 特定名称 | 純米酒(山口県産イセヒカリ使用) |
| 精米歩合 | 75% |
| アルコール度数 | 16度 |
| 内容量・価格 | 720ml/2,035円、1.8L/3,685円、300ml/858円(税込・公式) |
| おすすめの飲み方 | 常温〜ぬる燗で、やわらかな甘みのあとに広がる辛さを確かめる |
味わいは「口に含むとやわらかな甘みを感じ、後からじわりと濃厚な辛さが広がる」と公式に表現されています。食用米として知られる品種を低精白で醸しているので、米そのものの味をダイレクトに感じたい方向けです。
注意点は、華やかな吟醸香を期待すると肩すかしになること。香りより旨味と辛さで飲ませるタイプなので、フルーティーなお酒が好きな方は次の純米大吟醸イセヒカリを選ぶとよいでしょう。
純米大吟醸イセヒカリ:年に一度だけ仕込む15度の限定定番
同じイセヒカリを50%まで磨いたのが「原田 純米大吟醸 イセヒカリ」です。アルコール度数は15度と、原田の中では低めに設定されていて、720mlは3,300円、化粧箱入りは4,400円です。
公式のお知らせ(2026年5月18日)では「すっきりと華やかな味わい、米本来の旨味の余韻が魅力的な純米大吟醸。年に一回の仕込みとなります」と紹介されています。四季醸造の蔵であっても、収穫量の少ないイセヒカリは一年に一度しか仕込めないため、事実上の数量限定品です。
楽しみ方としては、75%精米の純米酒イセヒカリと並べて飲むのがおすすめです。同じ米を75%と50%で磨き分けると、香りの立ち方と後味の軽さがどう変わるかがはっきりわかり、精米歩合の意味を舌で理解できます。
注意点として、例年春から初夏にかけて案内が出るため、秋以降は在庫が少なくなりがちです。見つけたときが買い時と考えておくと後悔しません。
自然米雄町:農薬や化学肥料に頼らず育てた最古の酒米
「自然米雄町」シリーズは、現存する日本最古の酒造好適米とされる雄町を山口県で、化学合成農薬や化学肥料を一切使わずに育てた米で醸したお酒です。特別純米酒(精米歩合60%、720ml 2,310円)と純米大吟醸(精米歩合40%、化粧箱入り5,500円・桐箱入り6,600円)があります。
純米大吟醸は「雄町特有の米の旨味は残しつつ、華やかでフルーティな味わいに仕上げました」と公式に説明され、2025年6月には完売からの再販が案内されました。一年に一度、限られた量しか仕込めないとされ、贈答需要の高い年末に向けて改めて告知されています。
雄町の酒は一般的に、ふくらみのある旨味と、少し温度が上がったときの甘みの広がりが魅力とされます。特別純米酒のほうは、冷やから常温、ぬる燗まで温度を変えながら楽しむと、雄町らしい丸みがわかりやすくなります。
注意点として、純米大吟醸は化粧箱・桐箱入りでの販売なので、自宅用でも箱代込みの価格になります。気軽に雄町を試したいなら、まず特別純米酒から入るのが賢い選び方です。
季節で選ぶなら?ハル・ナツ・アキ・フユの発売時期と味の違い
一年の季節酒カレンダーを先に押さえる
原田の季節酒は、春の「ハル」、夏の「ナツ」、秋の「アキ」とひやおろし、冬の「フユ」の4系統です。公式のお知らせから直近の発売時期を整理すると、ハルは2026年3月17日解禁、ナツは2026年5月13日発売、西都の雫のひやおろしは2025年10月1日発売、フユは2025年12月3日発売でした。
| 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ○ | △ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ○ | △ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ |
◎=新しい季節酒の発売・解禁が多い時期(3月ハル/5月ナツ/9〜10月アキ・ひやおろし/12月フユ) ○=前の季節酒が残っていることがある △=端境期
このカレンダーの読み方のコツは、「発売月の前に予約が始まる」という点です。公式のお知らせを見ると、ハルは2月下旬、ナツは4月下旬に予約開始が告知される年が多く、発売日を待っていると間に合わないことがあります。
注意点として、発売日は年によって前後します。上の表はあくまで直近の傾向なので、正確な日付は公式サイトのお知らせで確認してください。
ハルとナツ:あらばしりの微発泡と、14度の軽やかさ
春の「純米吟醸あらばしり『ハル』」は、山口県産山田錦を55%まで磨いた純米吟醸で、醪(もろみ)を搾ったときに最初に出てくる「あらばしり」の部分を瓶詰めしたお酒です。720mlは2,420円、1.8Lは4,620円です。
公式の説明では、槽(ふね)で時間をかけて搾ることで醪へのストレスを減らし、「春らしいやさしい甘み」と「ほのかに感じるピリッとした舌触り」が楽しめるとされています。搾りたてを瓶詰めした要冷蔵品で、クール便での発送です。グラスに注いだ瞬間の細かな泡感と、華やかな吟醸香が春の食卓を明るくしてくれます。
夏の「ナツ」は、2026年は「辛口無濾過生」として5月13日に発売されました。公式のお知らせでは「アルコール度数14度の低アルコールに仕上げ、しっかりとした米の旨みもあり、すっきりと爽やかな飲み口の無濾過生酒」とされています。定番の16度より2度低いので、暑い日に冷やしてすいすい飲みたいときに向いています。
ただしナツは人気が高く、2024年には公式で「夏純米『ナツ』予約完売」が告知されました。これが季節酒でよくある失敗です。発売日に酒屋へ行けば買えると思っていたら、予約分だけで売り切れていた、というパターンですね。対策はシンプルで、4月ごろから公式サイトのお知らせと公式Instagramをチェックし、予約開始の告知が出たらすぐ申し込むこと。特約店で買う場合も、春先に「ナツが入ったら取り置きを」とお願いしておくと確実です。
アキとひやおろし:ひと夏越えたまろやかさを燗で
秋の定番「特別純米酒 秋あがり『アキ』」は、原田 特別純米酒(山田錦60%、16度)をひと夏ほどよく熟成させたお酒です。公式の説明は「まろやかな丸みのあるやさしい味わい」「冷でもぬる燗にしても楽しんでいただけます」。720mlは2,090円、1.8Lは3,850円ですが、2026年9月22日時点の公式ショップでは売り切れ表示になっていました。
代わりに2026年秋に並んでいるのが、「原田 純米酒イセヒカリ ひやおろし」です。精米歩合75%・16度の純米酒イセヒカリをひと夏熟成させたもので、公式では「半年の時を重ね、ふくよかな旨味がより豊かに広がります」と説明されています。720mlは2,145円、1.8Lは3,905円です。
秋の熟成酒は、ぬる燗にすると本領を発揮します。徳利を湯せんにかけて、手で触って「ほんのり温かい」と感じるくらいで引き上げると、熟成で丸くなった甘みがふわっと広がり、後味の辛さがきゅっと締めてくれます。秋刀魚の塩焼きやきのこの炊き込みご飯のような、秋の香ばしい料理と相性のよい組み合わせです。
注意点は、アキとひやおろしの商品構成が年によって変わることです。2024年は「純米吟醸ひやおろし」、2025年は「特別純米酒 西都の雫 ひやおろし」、2026年は「純米酒イセヒカリ ひやおろし」と、ベースのお酒が毎年のように入れ替わっています。去年と同じ名前で探すと見つからないことがあるので、その年の公式案内で商品名を確認しましょう。
フユと泣かす酒:冬のにごりと、2026年は休止の限定酒
冬の季節酒「原田 特別純米にごり酒 フユ」は、搾りたての生酒をすぐに瓶詰めするため、瓶の中で発酵が進んでガス感のある仕上がりになるにごり酒です。2025年は12月3日に販売が始まりました。
公式の説明では「米の旨味をダイレクトに感じる粒々とした食感と、酵母が生み出すスッキリとした喉越し」が特徴とされています。にごり酒らしいとろみの中に、しゅわっとした発泡感が加わるので、鍋料理の合間の口直しにも合います。
瓶内で発酵が進むタイプのにごり酒は、開栓時に吹きこぼれやすいので注意が必要です。栓を一気に開けず、少しゆるめてガスを逃がし、また閉めるを何度か繰り返してから開けてください。濁りのあるお酒の扱いは、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

酒屋の棚で「おりがらみ」と書かれた、うっすら白くかすんだ日本酒を見かけて、「これってにごり酒とどう違うの?」「開けたら吹きこぼれるって本当?」と手が止まった経験…
もう一つ、例年1月ごろに予約が始まっていた限定酒「泣かす酒」は、2026年シーズンは原料米不足の影響で発売を断念したと、2026年1月20日に公式から案内されています。過去の記事やSNSを見て探している方は、今シーズンは出ていない点に注意してください。
贈り物や特別な日に選ぶなら?原酒35から限定50本の雫取りまで
純米大吟醸原酒35:山田錦と西都の雫の2種類から選ぶ
贈答用の定番は、精米歩合35%まで磨いた「原田 純米大吟醸原酒35」です。山口県産山田錦を使ったものと、西都の雫を使ったものの2種類があり、どちらもアルコール度数は16度です。
| 贈答向けの主な商品 | 使用米・精米歩合 | 価格(税込・公式) |
|---|---|---|
| 純米大吟醸原酒35(化粧箱/桐箱) | 山口県産山田錦・35% | 6,600円/7,700円 |
| 純米大吟醸原酒35 西都の雫(化粧箱/桐箱) | 西都の雫・35% | 5,500円/6,600円 |
| 純米大吟醸 自然米雄町(化粧箱/桐箱) | 山口県産雄町・40% | 5,500円/6,600円 |
| 原酒35・純米大吟醸セット | 山田錦・35%と50%の720ml各1本 | 8,930円 |
| 初紅葉 純米大吟醸 斗瓶囲い(桐箱) | 山口県産山田錦・35% | 11,000円 |
山田錦版は「優雅な香りと奥深い味わい」、西都の雫版は「雑味のない上品な大吟醸」「米の甘味を感じながら、絶妙なキレ」と公式に説明されています。山田錦版は2024年のシンガポール酒チャレンジで金賞を受賞しており、受賞歴を添えて贈りたいときに選びやすい1本です。
選び方のコツは、相手の好みで分けること。ふくよかな旨味が好きな方には山田錦、すっきり系が好きな方には西都の雫が向いています。どちらか迷うなら、原酒35と純米大吟醸(50%)のセット8,930円で「磨きの違い」ごと贈るのも粋です。
注意点として、化粧箱と桐箱では同じ中身でも1,100円の差があります。目上の方への改まった贈り物なら桐箱、気軽なお礼なら化粧箱と使い分けるとよいでしょう。
初紅葉 斗瓶囲い:旧銘柄の名を冠した最上位の1本
ラインナップの頂点に位置するのが「初紅葉 純米大吟醸 斗瓶囲い」で、桐箱入り11,000円です。山口県産山田錦を35%まで磨いた純米大吟醸を、「斗瓶囲い」という手間のかかる方法で仕上げています。
斗瓶囲いとは、醪を搾ってできたお酒を「斗瓶(とびん)」と呼ばれる容器に入れて、澱引きと貯蔵を行う方法です。公式の説明では、酒がストレスを感じにくく「華やかな香りと透き通った味わい」になるとされ、上品な吟醸香とふんわりとした甘味が特徴だと紹介されています。
「原田」ではなく「初紅葉」の名で出しているところに、蔵の歴史への思いが感じられます。還暦や退職祝いなど、人生の節目の贈り物に「200年続く蔵の、旧銘柄の名を冠した酒」という物語を添えられるのは、この1本ならではです。
注意点は、価格が1万円を超えるため、相手が日本酒好きかどうかを確かめてから選ぶこと。普段あまり飲まない方には、次に紹介する低アルコールの酒のほうが喜ばれる場合もあります。
て、咲く:蔵人が季節を表現する数量限定の暦酒
「て、咲く」は、はつもみぢが季節酒のあり方に挑戦するために立ち上げたブランドです。公式サイトでは、蔵人が季節のテーマに合わせて時間をかけて醸造するため、限定本数・不定期販売になると説明されています。
最新の「て、咲く『雀始巣(すずめはじめてすくう)』」は、西都の雫を35%まで磨いた「純米大吟醸 雫取り生原酒」で、アルコール度数は16度、720mlで6,600円、限定50本です。醪を袋に詰めて吊るし、圧力をかけずに自重だけで滴る雫を集める「袋吊り」という方法で搾っています。袋吊りは通常、鑑評会への出品酒に使われる手法で、製品として販売されることはほとんどないと公式で説明されています。
名前の由来は、季節を細かく分けた七十二候です。過去には「蔦楓紅葉」「金盞香」などの名で出ていて、季節の言葉ごと楽しめる趣向になっています。
注意点として、限定50本という本数は、発売告知を見てから動いても間に合わないことが多い規模です。欲しい方は公式サイトの「て、咲く」ページとお知らせを定期的にのぞいておきましょう。要冷蔵の生原酒なので、届いたらすぐに冷蔵庫へ入れてください。
泡沫・花咲・末摘花:日本酒が苦手な人への贈り物にも
普段は日本酒を飲まない方への贈り物なら、低アルコールやスパークリングの3本が候補になります。
「原田 純米吟醸スパークリング 泡沫」は、瓶内二次発酵で生まれる発泡感とフルーティーな香り、すっきりした後味が特徴の新商品です。西都の雫を精米歩合60%で使い、アルコール度数は14度、720mlで2,970円。要冷蔵のクール便で届きます。乾杯の一杯を日本酒で、という場面にぴったりです。
「純米蜂蜜リキュール 花咲」は、山口県周東町の蜂蜜と「原田 特別純米酒 西都の雫」を合わせたリキュールで、アルコール度数は9度、300mlで1,980円です。「酒母搾り酒 末摘花」は、日本酒造りの前工程でつくる「酒母」だけを搾った珍しいお酒で、アルコール度数9度、300mlで880円。公式では、低アルコールで甘味と酸味のバランスがよく、わずかな発泡感もあるため、普段日本酒を飲まない方にも楽しんでもらえると紹介されています。
注意点として、花咲は日本酒ではなくリキュールに分類されます。「日本酒を贈ったつもり」が相手に伝わるよう、添え状で「日本酒蔵がつくった蜂蜜のお酒」と一言説明しておくと親切です。
原田をおいしく飲むには?温度・保存・料理の合わせ方
タイプ別のおすすめ温度帯
原田は、香りを楽しむタイプは冷やして、旨味を楽しむタイプは常温〜ぬる燗で飲むのが基本です。公式の説明でも、特別純米酒 西都の雫は「冷酒でも燗酒でも」、秋あがりのアキは「冷でもぬる燗にしても」とされていて、燗向きの酒がはっきり示されています。
目安としては、純米大吟醸・純米吟醸・ハル・泡沫は冷蔵庫でしっかり冷やして、ワイングラスや薄手のグラスで。特別純米酒・西都の雫・純米酒80・純米酒イセヒカリ・アキ・ひやおろしは、常温から湯せんでぬる燗まで試してみてください。同じお酒を冷やと燗で飲み比べると、燗にしたときに甘みがふくらみ、後味の辛さが引き立つのがよくわかります。
燗のつけ方を温度計なしで上達させたい方は、湯せんのコツを詳しく解説したこちらの記事もどうぞ。

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注意点として、純米大吟醸原酒35や斗瓶囲いのような香り重視の高級酒を燗にするのは避けたほうが無難です。繊細な吟醸香が飛んでしまい、せっかくの磨きが生きません。
無濾過生原酒を常温に置きっぱなしにする失敗
原田には、純米大吟醸・純米吟醸・特別純米酒の「無濾過生原酒」があり、いずれも商品名に「要冷蔵」と明記されています。これを常温で保管してしまうのが、よくある失敗です。
たとえば、通販でクール便で届いた「原田 特別純米酒 無濾過生原酒」を、火入れ済みの定番酒と同じ感覚で台所の棚に置いておき、数週間後に開けたら搾りたてのフレッシュさが消え、重たく甘ったるい香りに変わっていた、というケースです。原因は、火入れ(加熱殺菌)をしていない生酒は酵素や微生物の働きが止まっておらず、温度が高いと味の変化が早く進むことにあります。
無濾過生原酒・ハル・泡沫・末摘花・て、咲くは、公式に要冷蔵(クール便)と案内されています。届いたらすぐ冷蔵庫に立てて保管し、開栓後はできるだけ早めに飲み切りましょう。瓶を横に寝かせると、栓の部分に酒が触れて劣化やにおい移りの原因になります。
対策は、購入時に商品名の「生」「要冷蔵」の表記を必ず確認し、届いたらその日のうちに冷蔵庫へ入れることです。価格の目安は、特別純米酒の無濾過生原酒が720mlで2,200円、純米吟醸が2,585円、純米大吟醸が3,300円。特別純米酒の無濾過生原酒は17度と、定番より1度高いのも特徴です。生酒の性質や保存の考え方は、こちらの記事で詳しくまとめています。

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瀬戸内の魚料理から洋食まで、合わせ方のヒント
原田は山口の蔵のお酒らしく、瀬戸内の魚介と合わせると持ち味がよく出ます。とくに純米吟醸や純米大吟醸は、白身魚の刺身やカルパッチョのように、素材の繊細な甘みを生かした料理と好相性です。
理由は、純米酒ならではの米の旨味が、魚のうまみ成分と重なって味に奥行きを出してくれるからです。一方で、特別純米酒 西都の雫のような辛口タイプは、揚げ物の油を切ってくれるので、アジフライや天ぷらと合わせると口の中がさっぱりします。
具体的な組み合わせ例としては、ハル×菜の花のおひたし、ナツ×冷やしトマトやタコのマリネ、アキ・ひやおろし×秋刀魚の塩焼き、フユ×寄せ鍋、純米酒イセヒカリ×豚の角煮といった具合です。泡沫はチーズやフルーツを使った前菜にも合わせやすく、ホームパーティーの乾杯酒として重宝します。
注意点として、香りの強い純米大吟醸を、香辛料の効いたカレーや麻婆豆腐と合わせると、お互いの香りがぶつかりがちです。スパイスの強い料理には、燗にした特別純米酒や純米酒80のほうがなじみます。
あなたに合う原田はどれ?読者タイプ別の選び方
最後に、ここまでの内容を読者タイプ別に整理します。自分に近いタイプから選べば、最初の1本で迷わずに済みます。
日本酒を飲み始めたばかりの方には、原田 純米吟醸の300ml(990円)がおすすめです。香りと甘酸のバランスがわかりやすく、飲み切りやすい量なので、合わなかったときの損も小さく済みます。
晩酌を楽しみたい方には、IWC金賞の原田 特別純米酒(720ml 1,980円)か、辛口の特別純米酒 西都の雫(720ml 1,815円)を。どちらも冷やから燗まで幅広く使えます。米の味を追いかけたい中級者なら、純米酒イセヒカリ(75%)と純米大吟醸イセヒカリ(50%)の飲み比べが面白いはずです。
贈り物を探している方は、相手の好みで純米大吟醸原酒35の山田錦版か西都の雫版を。日本酒をあまり飲まない方には、泡沫(2,970円)や花咲(1,980円)が喜ばれます。注意点は、季節酒や限定酒は在庫が流動的なことで、贈答の日程が決まっているなら定番品から選ぶのが安全です。
はつもみぢの蔵を訪ねるには?酒蔵見学と角打ちHARADASA KABA
徳山駅から歩ける街なかの酒蔵
はつもみぢの蔵は、山口県周南市の街なかにあり、山口県の公式観光サイトによるとJR徳山駅から徒歩約9分です。新幹線の停まる駅から歩いて行ける酒蔵は多くないので、旅の途中にも立ち寄りやすい立地です。
| 住所 | 〒745-0014 山口県周南市飯島町1丁目40番地 |
| 電話番号 | 0834-21-0075 |
| 営業時間 | 店舗 9:00~18:00/角打ちHARADASA KABA 13:00~19:00 |
| 定休日 | 日曜日・祝日 |
| アクセス | JR徳山駅から徒歩約9分 |
| 駐車場 | あり(角打ち隣に約5台) |
| 公式サイト | 公式サイト |
蔵の敷地内には、酒蔵見学の受付と、角打ち場「HARADASA KABA」、お酒の販売コーナーがまとまっています。公式ショップの表記では店舗の営業時間は9:00~18:00、定休日は日曜日・祝日です。駐車場は角打ち隣に約5台分あると観光サイトで案内されていますが、台数が少ないので、飲む予定がある方は最初から電車で行くのがおすすめです。
訪問時のコツは、見学と角打ちをセットにすること。見学で造りの工程を見たあとに角打ちで飲むと、どのタンクから出たお酒なのかを思い浮かべながら味わえます。
注意点として、GWや年末年始、夏季には休業期間が設けられることがあります。公式のお知らせで休業日を確かめてから出かけましょう。
酒蔵見学は2,000円・要予約、三種の飲み比べつき
はつもみぢの酒蔵見学は、水曜日〜土曜日に開催されていて、3日前までの予約が必要です。2025年4月1日から参加料金が改定され、改定前の1,000円から、現在は2,000円(三種飲み比べセット付)になっています。
公式のお知らせでは、見学の開始時刻は13時〜と16時〜の2回、予約はLINE公式アカウントから可能と案内されています。所要時間は40〜60分で、実際の仕込み場を歩きながら、原田や「て、咲く」ができるまでの工程を設備を見ながら説明してもらえます。見学後には「原田三種のみくらべセット」の試飲と、お酒の購入も楽しめます。
見学前には、公式が挙げている注意事項を必ず守りましょう。強い香りの整髪料や香水をつけた方、当日に納豆や乳酸菌製品を食べてきた方、体調のすぐれない方は見学を断られることがあります。これは、蔵に住む麹菌や酵母に影響を与えないためで、多くの酒蔵に共通するルールです。
ここでよくある失敗が、「朝食にヨーグルトを食べてきてしまった」「いつもの香水をつけてきた」というケースです。せっかく予約したのに見学できないのはもったいないので、前日の夜から当日の食事と身だしなみを意識しておくのが対策になります。なお、公式サイトの見学ページには改定前の料金表記が残っている場合がありますが、最新の料金は2025年4月のお知らせの2,000円です。
角打ちHARADASA KABA:昼から搾りたてを少量ずつ
2023年8月4日にオープンした「HARADASA KABA(原田酒場)」は、蔵の敷地内の倉庫を改装した角打ち場です。周南経済新聞の開業記事によると、店舗面積は約80平方メートルで、立ち飲みカウンターとテーブル席12席を備えています。
公式のお知らせ(2026年1月23日)では、搾りたての「原田」や少量ずつの飲み比べセット、SAKEカクテルなど「酒蔵直結の角打ちならではのメニュー」をそろえ、13:00~19:00で営業していると案内されています。昼飲みや、夜の食事前の「ゼロ次会」としても使えるスタイルです。
お酒を飲まない同行者がいても楽しめるのがこの店の良いところで、麹甘酒ドリンクや酒粕を使ったスイーツなどノンアルコールのメニューも用意されています。メニューや季節のイベントは頻繁に変わるため、最新情報は公式Instagram(@haradasa_kaba)で確認するのが確実です。
注意点として、角打ちはあくまで酒蔵の一角にある立ち飲み中心の場所です。食事をしっかりとる店ではないので、夕食は周南の街なかで別に予定しておくと満足度が上がります。
車での来訪と、原田をどこで買うか
酒蔵見学の公式注意事項に「車を運転される方の飲酒はお断り」と明記されています。試飲や角打ちを楽しむ予定があるなら、公共交通機関で訪れてください。また、20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。
蔵まで行けない方は、公式オンラインショップ(BASE)で定番から季節酒、贈答用の箱入りまで購入できます。公式ショップでは化粧箱(2本入・3本入)や紙袋も一緒に注文でき、贈り物の準備も一度で済みます。
そのほか、全国の特約店の酒販店や日本酒専門の通販でも原田は扱われています。ただし、季節酒や「て、咲く」のような限定品は、特約店ごとの入荷数が少ないため、確実に手に入れたいなら公式ショップの予約を使うのが近道です。
注意点として、要冷蔵の商品はクール便での発送になります。通販サイトによっては送料体系が異なるので、1本だけ買うより、定番と季節酒をまとめて注文したほうが送料の負担を抑えられることがあります。公式ショップでは山口県の送料支援キャンペーン「やまぐちECエール便」が実施される時期もあるので、お知らせをチェックしておくと得をすることがあります。
まとめ
はつもみぢを知る最初の一歩は、原田 純米吟醸と特別純米酒の300mlを1本ずつ取り寄せ、冷やとぬる燗で飲み比べてみることです。20年の休造を越えて一年中酒を仕込み続ける蔵の味を、ぜひ自宅の食卓で確かめてみてください。
※価格・販売状況は2026年9月22日時点の公式オンラインショップ・公式サイトのお知らせによるものです。最新情報は公式サイトでご確認ください。

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