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「楽器正宗って名前は聞いたことがあるけれど、どんな日本酒なの?」——SNSや地酒専門店でよく見かけるのに、いざ調べようとすると情報がバラバラで戸惑う。そんな声をよく耳にします。楽器正宗(がっきまさむね)は、福島県矢吹町の合名会社 大木代吉本店がつくる日本酒で、一度は市場から姿を消しながら2016年に生まれ変わった、いわば「復活組」の一本です。
結論から言えば、楽器正宗の魅力は「本醸造なのに、マスカットを思わせる華やかな香りとみずみずしい甘みが楽しめること」。しかも720mlで1,680円という手に取りやすい価格帯からラインナップが揃っています。高級酒でなくても、これだけ果実味のある一本に出会えるのか、と驚く人が多い銘柄です。
この記事では、楽器正宗がどんな日本酒なのか、その味わいの正体、「中取り」や「別撰」といった種類の違い、おいしい飲み方、そして定価で手に入れるコツまで、公式スペックをもとに整理します。読み終えるころには、最初の1本をどれにすればいいかがはっきり見えてくるはずです。
・楽器正宗がどんな日本酒で、なぜ一度終売して復活したのか
・マスカットのような香りと微発泡を生む「造り」の秘密
・中取り・別撰・純醸・混醸など種類の違いと選び方
・温度別のおいしい飲み方と、定価で買うためのコツ
楽器正宗とはどんな日本酒?一度は消えた福島の酒が復活するまで

楽器正宗を語るうえで欠かせないのが、「一度終売した銘柄が再興された」という背景です。ここでは、楽器正宗がどんな立ち位置の日本酒なのか、名前の由来や造り手までまとめて押さえていきます。まずは全体像をつかんでおくと、後の味わいや種類の話がぐっと理解しやすくなります。
楽器正宗をひとことで言えば「本醸造なのに華やかな食中酒」
楽器正宗の代表格である「本醸造 中取り」は、精米歩合が麹米60%・掛米70%、アルコール度数15度の本醸造酒です。本醸造と聞くと「食堂で出てくる普通のお酒」というイメージを持つ人もいますが、楽器正宗はそのイメージを気持ちよく裏切ります。口に含むとマスカットやライムを思わせる果実香がふわっと広がり、米の甘みとほのかなガス感が続く——価格からは想像しにくい、みずみずしい味わいが特徴です。
なぜ本醸造でここまで香るのか。理由は原料米「夢の香」の個性と、後述する無濾過・瓶燗急冷という丁寧な造りにあります。まずは「本醸造の枠を超えた食中酒」と覚えておけば十分です。晩酌でも来客時でも合わせやすいのが、この銘柄が支持される最大の理由です。
「楽器正宗」という珍しい名前の由来
楽器正宗という名前は、日本酒にはめずらしく「楽器」という言葉が入っています。大木代吉本店の説明によると、大正年間に朝香宮様が蔵を訪れた際、随行していた宮内庁の楽師が「酒造りも楽器の演奏も、もとをたどれば神への捧げ物である」と語ったことに由来するとされています。
つまり「正宗(=日本酒の代表的な銘柄名によく使われる語)」に「楽器」を重ねた、由緒ある命名なのです。名前の背景を知ってから飲むと、一杯の見え方が少し変わってくるのも日本酒の楽しみのひとつ。ラベルを眺めながら誰かに話したくなる、そんなエピソードを持った銘柄です。命名の経緯は蔵の公式サイトでも紹介されているので、気になる方は一次情報を確認してみてください。
一度終売した酒が2016年に復活した理由
実は楽器正宗は、質より量が求められた時代に造られていた酒で、一度は終売になった歴史があります。それを2016年、五代目蔵元兼杜氏の大木雄太氏が現代の感性でよみがえらせたのが、いまの楽器正宗です。
この復活には、「十四代」を醸す山形県・高木酒造の髙木顕綱氏の後押しがあったとも伝えられています。名だたる造り手の刺激を受けて再構築された銘柄、という背景を知ると、香り高い味わいにも納得がいくはずです。「昔からある老舗の定番」ではなく「一度リセットして磨き直された新しい銘柄」——この立ち位置が、楽器正宗をより面白い存在にしています。過去の味を知る人ほど、その変化に驚くと言われています。
造り手・大木代吉本店とはどんな蔵か
楽器正宗を手がける合名会社 大木代吉本店は、1865年(慶応元年)創業、福島県西白河郡矢吹町に蔵を構える老舗です。楽器正宗のほかに「自然郷」という銘柄も展開しており、いずれも福島の地で丁寧に醸されています。
福島県は全国新酒鑑評会で金賞受賞数の常連となるなど、近年もっとも評価を高めている酒どころのひとつ。その福島にあって、大木代吉本店は無濾過・無加水・瓶燗急冷といった手間のかかる造りにこだわる蔵として知られています。歴史ある蔵が現代的な感性で新しい味を生み出している——楽器正宗は、まさにその象徴といえる一本です。地元・福島の米と水を生かした酒であることも、応援したくなるポイントです。
楽器正宗の味わいの正体|マスカットを思わせる香りと微発泡
楽器正宗を語るとき、必ず話題になるのが「本当に本醸造なの?」と驚くほどの華やかさです。この章では、その味わいがどこから来るのかを、香り・造り・甘酸のバランスの3つに分けて解き明かします。仕組みがわかると、飲むときの楽しみも一段深くなります。
・マスカットやライムを思わせるジューシーな果実香
・米の甘みがふわっと広がり、後味はすっきり
・微発泡のガス感で口当たりが軽やか
・甘酸のバランスがよく、料理と一緒でも飲み飽きしにくい
口に含んだ瞬間に広がる果実香の正体
楽器正宗の第一印象は、なんといっても香りです。グラスに注ぐとマスカットやライチのような甘く華やかな香りが立ち上り、口に含むとライムジュースのようなみずみずしさが広がります。この果実香は、原料米「夢の香」の個性と、低温でじっくり発酵させる造りによって引き出されたものです。
見分け方としては、まずよく冷やしてワイングラスのような口が広めの器に注ぐこと。香りが開きやすくなり、楽器正宗の魅力を最大限に感じられます。逆に、ぐい呑みに注いで一気に飲むと香りを取りこぼしがち。せっかくの果実香を楽しむなら、ひと呼吸おいて鼻に抜ける香りを味わうのがおすすめです。冷やしすぎると香りが閉じるため、飲む少し前に冷蔵庫から出しておくと開きやすくなります。
無濾過・無加水・瓶燗急冷が生む微発泡感
楽器正宗のもうひとつの個性が、口に含んだときのほのかなガス感(微発泡)です。これは大木代吉本店がこだわる「無濾過・無加水・瓶燗急冷」という造りから生まれます。しぼったお酒を濾過や加水で調整しすぎず、瓶に詰めてから加熱殺菌(瓶燗火入れ)し、急冷して閉じ込めることで、フレッシュな風味と微細なガス感が残るのです。
この造りは手間がかかるぶん、開栓したときのシュワッとした軽やかさや、澄んだ味わいにつながります。注意点として、微発泡タイプは温度が上がるとガス感が抜けやすいので、冷えた状態で早めに楽しむのが正解。逆に、ボトルを振ると開栓時に噴きこぼれることがあるため、静かに扱うのがコツです。この一手間が、価格以上の満足感を生んでいます。
甘いのに飲み飽きない「甘酸のバランス」
楽器正宗は甘みを感じる酒でありながら、しつこさがなく食中酒として飲み飽きしにくいのが持ち味です。その秘密は、米由来の甘みと爽やかな酸味の絶妙なバランスにあります。とくに「中取り」は、もろみをしぼる工程のなかで味わいが最も整う中間部分だけを瓶詰めしており、甘酸のバランスに優れると蔵元も説明しています。
実際の楽しみ方としては、和食はもちろん、少し洋風の前菜やチーズと合わせても違和感がありません。甘口フルーティー系の日本酒が好きな人はもちろん、「甘い酒は苦手」という人でも、この酸のキレのおかげで最後まですっきり飲めることが多いお酒です。甘さと軽やかさを両立している点が、幅広い層に支持される理由といえます。
本醸造なのに人気?「中取り」が意味するもの

楽器正宗を語るうえで、「本醸造」と「中取り」という2つのキーワードは避けて通れません。この章では、なぜ本醸造の楽器正宗がこれほど注目されるのか、そして中取りという言葉が何を意味するのかを、数字とともに読み解いていきます。
そもそも「中取り(中汲み)」とは何か
中取りとは、もろみをしぼる工程で、最初に出てくる「あらばしり」と、最後に圧力をかけて搾る「責め」の間、つまり中間に流れ出る部分だけを集めたものを指します。中汲み・中垂れとも呼ばれ、雑味が少なく香りと味のバランスが最も整う部分とされています。
楽器正宗の「本醸造 中取り」は、まさにこの一番おいしいとされる部分を瓶詰めした一本。だからこそ、本醸造でありながら澄んだ果実味とまとまりのよさが感じられるのです。見分け方としては、ラベルに「中取り」「中汲み」と書かれているかをチェックすること。同じ銘柄でも、しぼりのどの部分を使ったかで味わいが変わるのは、日本酒選びの奥深いポイントです。
本醸造が見直されるきっかけになった一本
近年の日本酒ブームでは純米酒や吟醸酒に注目が集まりがちですが、楽器正宗はその流れのなかで「本醸造でもここまでおいしい」と再評価を促した銘柄のひとつです。本醸造とは、米・米麹に加えて醸造アルコールを少量添加した特定名称酒で、すっきりとした軽やかさが出やすいのが特徴です。
楽器正宗は、この本醸造の軽やかさを生かしつつ、果実香と微発泡で華やかさを足すことで、独自のポジションを築きました。「本醸造=安酒」というイメージを持っていた人ほど、飲むと印象が変わるはずです。特定名称の違いを意識して飲み比べると、楽器正宗の位置づけがより立体的に見えてきます。
精米歩合60%・アルコール15度という数字の読み方
楽器正宗 本醸造 中取りの精米歩合は麹米60%・掛米70%、アルコール度数は15度です。精米歩合60%とは、玄米を4割削って6割まで磨いた状態のこと。数字が小さいほど雑味が減り、すっきりとした味わいになりやすい指標です。本醸造でこの磨きは十分に丁寧な部類で、クリアな味わいの土台になっています。
アルコール15度は日本酒として標準的で、水やソーダで割らずそのまま楽しみやすい度数です。数字だけを見ると地味に思えるかもしれませんが、「磨きすぎず、削りすぎず、米の旨みを残す」絶妙なバランス設計だと分かります。精米歩合の意味をもう少し詳しく知りたい方は、専用の解説記事も参考にしてください。

日本酒のラベルに小さく書かれた「精米歩合50%」という数字。なんとなく高級そうだとは思っても、その数字が味や香りにどう関わるのか、正確に説明できる人は意外と多く…
楽器正宗の種類を整理|中取り・別撰・純醸・混醸の違い
楽器正宗にはいくつものラインナップがあり、「どれを選べばいいの?」と迷いやすい銘柄でもあります。この章では代表的な種類を、味わいの方向性と価格感で整理します。最初の1本から一歩進んだ選び方まで、ここを読めば見取り図が描けます。
| 酒蔵・産地 | 大木代吉本店(福島県矢吹町) |
| 特定名称 | 本醸造(中取り) |
| 精米歩合 | 麹米60%・掛米70% |
| アルコール度数 | 15度 |
| 内容量・価格 | 720ml/1,680円・1800ml/3,000円(税込・実勢価格の目安) |
| おすすめの飲み方 | よく冷やして、口の広めのグラスで |

定番の「本醸造 中取り」——最初の1本におすすめ
楽器正宗を初めて飲むなら、まずは「本醸造 中取り」が王道です。精米歩合麹米60%・掛米70%、アルコール15度、使用米は福島県産「夢の香」。720mlで1,680円前後という手に取りやすさながら、マスカットのような香りと微発泡感をしっかり楽しめます。
味の方向性は華やかで甘みがありつつ、酸のおかげで後味はすっきり。冷やして飲むと果実味が際立ちます。初心者への最初の一杯としても、日本酒好きの晩酌用としても外しにくい万能な一本です。まずここから入り、気に入ったら他のラインナップへ広げていくのが失敗の少ない選び方です。1800ml(一升瓶)なら3,000円程度からと、日常酒としても続けやすい価格帯です。
よりクリアで華やかな「別撰(特別本醸造)」
もう一段階華やかさを求めるなら「別撰」がおすすめです。通常の本醸造 中取りが麹米60%・掛米70%で仕込むのに対し、別撰は麹米・掛米ともに60%まで磨いています。掛米も丁寧に磨くことで雑味がさらに減り、香りが華やかでクリアな味わいに仕上がるのが特徴です。アルコール度数は16度と、中取りよりわずかに高めです。
価格は720mlで2,340円程度からが目安で、中取りより少し上のクラス。飲み比べると、同じ楽器正宗でも磨きの違いが香りとキレにしっかり表れます。「中取りは気に入ったから、もう少し上を試したい」という人の2本目にぴったり。贈り物として選んでも喜ばれやすいラインです。
| 酒蔵・産地 | 大木代吉本店(福島県矢吹町) |
| 特定名称 | 本醸造(別撰) |
| 精米歩合 | 麹米・掛米ともに60% |
| アルコール度数 | 16度 |
| 内容量・価格 | 720ml/2,340円程度〜(税込・目安) |
| おすすめの飲み方 | 冷やして、香りを楽しむ2本目に |
純米で優しい「純醸」
「醸造アルコールを添加しない純米酒がいい」という人には「純醸」があります。純醸は精米歩合麹米60%・掛米70%、アルコール度数13度の純米酒で、楽器正宗のなかでは比較的低アルコール。純米らしいまろやかな旨みと、13度という軽さが合わさって、するすると飲みやすいのが魅力です。
アルコールがやや低めなので、日本酒に飲み慣れていない人や、食事とゆっくり長く楽しみたいシーンに向いています。本醸造 中取りが持つ微発泡の華やかさとはまた違う、穏やかで優しい表情。「本醸造と純米、両方の顔を知りたい」という人は、中取りと純醸を飲み比べてみると楽器正宗の幅の広さが見えてきます。低アルコール志向の高まりにも合った一本です。
上級ラインの「混醸」「白鼓・黒鼓」大吟醸
さらに上を目指すなら、複数の酒米を掛け合わせた「混醸」シリーズや、大吟醸の「白鼓」「黒鼓」があります。混醸は雄町や愛山、山田錦などを使った純米吟醸系で、精米歩合60%・日本酒度−3前後。雄町は720mlで3,300円程度〜、愛山は6,200円程度〜と、使う米によって価格が変わります。
大吟醸ラインでは、白鼓 中取りが720mlで3,680円程度、1800mlで6,380円程度、黒鼓 TYPE-Cは精米歩合40%まで磨いて720mlで3,281円程度が目安です。いずれも贈答や特別な日にふさわしい一本。まずは中取りで魅力を知り、記念日や手土産にこうした上級ラインを選ぶ、という段階的な楽しみ方がおすすめです。下の比較表で全体像をつかんでみてください。
| 種類 | 分類 | 精米歩合 | 度数 | 価格の目安(720ml) |
|---|---|---|---|---|
| 本醸造 中取り | 本醸造 | 麹60%/掛70% | 15度 | 1,680円 |
| 別撰 | 本醸造 | 麹・掛60% | 16度 | 2,340円程度〜 |
| 純醸 | 純米酒 | 麹60%/掛70% | 13度 | — |
| 混醸 雄町 | 純米吟醸系 | 60% | 15度 | 3,300円程度〜 |
| 大吟醸 黒鼓 TYPE-C | 大吟醸 | 40% | — | 3,281円程度 |
※日本酒の教科書調べ(各種公式・販売店の公表スペックを集計)。価格は容量・店舗・時期により変動します。
楽器正宗のおいしい飲み方|温度と酒器で変わる表情

楽器正宗はそのまま飲んでも十分おいしい酒ですが、温度と酒器を少し工夫するだけで印象が大きく変わります。この章では、この銘柄の持ち味である果実香と微発泡を最大限に引き出す飲み方を紹介します。手元の一本で、ぜひ試してみてください。
よく冷やして微発泡とフレッシュさを楽しむ
楽器正宗の基本は「冷やして飲む」ことです。公式でも飲み方は「冷や」が推奨されており、8〜12℃程度に冷やすと、マスカットのような香りと微発泡のシュワッとした口当たりが際立ちます。冷蔵庫でしっかり冷やし、飲む少し前に取り出すのがコツです。
酒器は、口が広めのワイングラスや薄めのグラスがおすすめ。香りが立ちやすく、色や泡立ちも目で楽しめます。おちょこでも良いですが、香りを堪能したいならグラスに軍配が上がります。注意点として、冷やしすぎ(5℃以下)は香りが閉じてしまうことがあるので、キンキンにするより「ほどよく冷えた」状態がベスト。温度による味の変化をもっと知りたい方は、温度帯の早見表も参考にしてください。

「日本酒は冷やして飲むもの? それとも熱燗?」——同じ一本でも、温度が5℃違うだけで香りや甘みの感じ方はまるで別物になります。せっかく買った日本酒を「なんとなく…
常温に近づけると甘みと旨みがふくらむ
よく冷やすのが基本の楽器正宗ですが、少し温度が上がった常温付近(15〜18℃前後)になると、また違った表情を見せます。冷たいときはシャープに感じた味わいが、温度が上がるにつれて米の甘みと旨みがふくらみ、まろやかさが増してくるのです。
おすすめは、まずしっかり冷えた状態で一杯目を楽しみ、グラスに残った分が少し温度を上げてきたところで香りと甘みの変化を追ってみること。1本で二度おいしい飲み方です。ただし微発泡タイプは温度が上がるとガス感が抜けやすいので、シュワっと感を楽しみたい部分は冷たいうちに。温度で変わる味わいを追いかけるのは、日本酒ならではの醍醐味です。無理に燗にするより、常温までの範囲で変化を楽しむのが楽器正宗には合っています。
失敗しがちなのが「温めすぎ」——ガス感が飛ぶ
楽器正宗でやりがちな失敗が、良かれと思って熱燗にしてしまうことです。微発泡でフレッシュな味わいが持ち味のこの酒を高温に温めると、せっかくのガス感と華やかな香りが飛んでしまい、持ち味が半減してしまいます。原因は、香り成分と炭酸ガスが熱に弱いこと。冷やすことで閉じ込められていた個性が、加熱で抜けてしまうのです。
対策はシンプルで、楽器正宗は基本的に冷やして飲むこと。どうしても温度を上げたいときも、常温付近までにとどめるのが無難です。「日本酒=燗もおいしい」というイメージから何でも温めてしまう人ほど、この失敗に陥りがち。銘柄ごとに向く温度帯が違うことを覚えておくと、日本酒選びの失敗がぐっと減ります。開栓した瓶を注ぐときの手順は、下のステップも参考にしてください。
楽器正宗はどこで買える?定価で手に入れるコツと注意点
楽器正宗は人気が高まっており、店頭で見つけにくいと感じる人もいます。この章では、どこで買えるのか、価格の見方、そして品質を保つ保存のポイントまでを整理します。せっかく買うなら、定価で新鮮なうちに楽しみたいものです。
特約店・地酒専門店が基本ルート
楽器正宗を定価で手に入れる基本ルートは、大木代吉本店と取引のある特約店や地酒専門店です。こうした専門店は品質管理(とくに温度管理)がしっかりしており、状態のよいお酒に出会いやすいのが利点。近くに専門店があれば、まず店頭やオンラインショップをのぞいてみましょう。
見分け方としては、蔵の銘柄を複数扱い、冷蔵ショーケースで日本酒を管理している店が目安です。人気ラインは入荷後すぐ売り切れることもあるため、気になる店のSNSやメルマガで入荷情報をチェックしておくと逃しにくくなります。「主な販売ルートは特約店」と考え、焦って高値の転売品に手を出さないのが賢い買い方です。地元・福島の酒販店やイベントで出会えることもあります。
通販・ECで買うときの価格の見方
近くに専門店がない場合は、特約店の通販サイトや大手ECも選択肢になります。価格の目安は、本醸造 中取りが720mlで1,680円前後、1800mlで3,000円程度。別撰は720mlで2,340円程度からと、種類が上がるほど価格も上がっていきます。
ECで買うときの注意点は、送料やクール便代が別途かかることと、出品者によって価格差が大きいこと。極端に高い価格は転売の可能性があるため、複数店を見比べて相場感をつかんでから買うのがおすすめです。また、フレッシュさが持ち味の酒なので、製造年月が新しいものを選ぶと満足度が高まります。価格だけでなく、冷蔵配送に対応しているかも確認しておきましょう。定価に近い価格で、状態のよい一本を選ぶことが失敗回避のカギです。
品質を保つ保存のコツと要冷蔵の考え方
楽器正宗のようなフレッシュで微発泡のあるお酒は、保存温度が味を大きく左右します。基本は冷蔵保存が安心で、とくに開栓後は冷蔵庫で立てて保管し、なるべく早めに飲み切るのがおすすめです。常温で放置すると、香りが鈍り、ガス感や本来のみずみずしさが失われやすくなります。
もうひとつの失敗パターンが、直射日光や高温の場所に置いてしまうこと。日本酒は光と熱に弱く、風味が劣化する原因になります。買ってきたらすぐ冷蔵庫へ、が鉄則です。保存方法をタイプ別に詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります。開栓後に「味が変わった」と感じる多くのケースは、温度管理が原因です。

「買った日本酒、冷蔵庫に入りきらないけど常温で置いておいて大丈夫?」——これは日本酒を家で楽しみ始めた人がまず迷うポイントです。ワインのように棚に並べていいのか…
微発泡タイプは高温・直射日光を避け、開栓後は冷蔵で早めに飲み切りましょう。転売品は価格・品質管理ともに不安があるため、特約店や信頼できる店での購入がおすすめです。なお、20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。
楽器正宗をもっと楽しむ|似た日本酒と選び分けのヒント
楽器正宗の魅力がわかってくると、「もっと自分に合う楽しみ方はないか」「似た系統の酒も知りたい」と思えてくるはずです。この章では、少し視点を変えた楽しみ方と、シーン別の選び方を提案します。
実は「高い酒=おいしい」とは限らない
日本酒というと「精米歩合が低くて高価な大吟醸ほどおいしい」と思われがちですが、楽器正宗はその常識を心地よく覆してくれます。本醸造 中取りは720mlで1,680円前後ながら、高級大吟醸に負けない華やかな香りと満足感を届けてくれるからです。
意外と知られていないのは、価格や特定名称はあくまで「造り方の区分」であって、味の好みと直結するわけではないという点。自分の舌に合うかどうかは、実際に飲んでみないと分かりません。楽器正宗は、手頃な価格で「本醸造でもこんなにおいしい」という発見を与えてくれる、いわばコスパの再発見をさせてくれる銘柄です。高い酒を追いかける前に、まず身近な一本の実力を確かめてみるのも賢い楽しみ方です。
シーン別・楽器正宗の選び方
楽器正宗は種類が豊富なぶん、シーンで選び分けるとより満足度が上がります。日本酒デビューや軽く飲みたい日には、低アルコールで優しい「純醸」。日常の晩酌には、コスパと華やかさを兼ね備えた「本醸造 中取り」。少し贅沢したい日や香りを堪能したいときは「別撰」。そして贈り物や記念日には、大吟醸の「白鼓」「黒鼓」や混醸シリーズが向いています。
相手や場面をイメージして選ぶと、失敗が減ります。とくに手土産に迷ったら、化粧箱に入りやすい上級ラインを選ぶと安心。飲む人の好みが分からないときは、万人受けしやすい中取りが無難です。「誰と、どんな気分で飲むか」を起点に選ぶのが、楽器正宗を楽しむ近道です。
楽器正宗が好きなら試したい系統の近い酒
楽器正宗の「フレッシュで微発泡・華やかな香り」が気に入ったなら、同じ系統の酒に世界を広げるのもおすすめです。近年人気の無濾過生原酒や、微発泡タイプの日本酒は、共通するみずみずしさを持つものが多くあります。福島県にはほかにも評価の高い蔵が多く、県産の吟醸酒を飲み比べるのも面白い切り口です。
選ぶときのヒントは、ラベルに「無濾過」「中取り」「生」などのキーワードがあるものを探すこと。楽器正宗で覚えた好みの軸を持っていれば、次の一本を選びやすくなります。まずは楽器正宗を基準点にして、そこから香りの強さや甘辛のバランスで少しずつ冒険していく——そんな飲み比べの旅も、日本酒趣味の醍醐味です。同じ蔵の「自然郷」から広げてみるのも一手です。
まとめ|楽器正宗はコスパと華やかさを両立した日本酒
楽器正宗は、福島県・大木代吉本店が一度終売した銘柄をよみがえらせた、いま注目の日本酒です。本醸造とは思えない華やかな果実香とみずみずしい微発泡、そして手に取りやすい価格帯が、多くの人を惹きつけています。中取り・別撰・純醸・混醸・大吟醸と選択肢も豊富で、飲み進めるほどに蔵の技と個性が見えてくるのも楽しさのひとつです。
最初の一歩は、やはり定番の「本醸造 中取り」をよく冷やして味わうこと。口の広めのグラスに注ぎ、立ち上る香りを確かめてから一口——それだけで、この銘柄が支持される理由がきっと伝わるはずです。気に入ったら、次は別撰や上級ラインへと世界を広げてみてください。
※価格・ラインナップは変動します。最新情報は大木代吉本店の公式サイトや各販売店でご確認ください。

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